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htomine (とみね) の生活について書きます。

私の2018年と自作キーボード Part2 自キ勢の暑い夏とイベント

大遅刻ですが本記事は 自作キーボード #3 Advent Calendar 2018 - Adventar 12/19分の記事です!!!!!


前回の記事では夏ごろまでをふりかえった。
2018年、平成最後の夏は自作キーボード沼の住人にとっては特別に熱い夏だったのではないだろうか。
crkbdとHelix Picoとの出会いの前に、今年の暑い夏について主観で振り返ってみようと思う。(という書き出しで始めたら長くなってPart2では収まらなくなってしまった。。。)

それは春とともに始まる

夏とかいたが、思い返すと春ごろから始まっていたのだ。
4月22日に開かれた技術書典4 | 技術書典ごろだろうか。
このイベントでは Biacco42さん、Romlyさんが並んでいたのを覚えている。Romlyさんのところではキーキャッピーをお迎えし、Biaccoさんのところでは本と合わせて Meishiを入手した。
ここでBiaccoさんからDiscordサーバー、Self-Made Keyboards Japanの存在を教えてもらった。今思うとここからコミュニティと接続し始めたのだなと思う。

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5月6日には、Tokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol. 4 | Meetupが開催された。が、これは予定があって参加できなかった。とてもとても楽しそうだなと思っていたので非常に残念だった。Romlyさんの参加記事がとても楽しそうで悔しい!Tokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol.4 – Romly

6月5日にはHHKB ユーザーミートアップ vol.2 with 東プレ | Peatixが開かれた。
なんとこのイベント、二大国産キーボードメーカー自らのイベントにも関わらず、自作キーボードが大きくフィーチャーされていた。高級キーボードの世界事情と題したセッションで、ぺかそ@Pekasoさん、じゅにゃ@junya28nyaさんのお二人が登壇されたのだ。懇親会でもキーボードを展示するスペースが作られ、多くの自作キーボードが設置されていた。
当時自作キーボード界隈と接近したかった自分はHHKBユーザーでもないのに速攻で参加を決めた。レツプリを持って行くつもりが忘れてきてしまったこともあり、なんとなく界隈の話には混ざれなかったなーみたいなことを思った気がする。ああいう場で話に入って行くのはあまり得意ではない。。とはいえ、自分としては初めて他の人の作ったキーボードが並んでいるところを見られてとても有意義だった。
レツプリに感じていた配列の悩みを解消してくれるようなものがあったり、以前から気になってたトラックポイント付きのキーボードTEX Yodaが見れたりした。

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そしてアツい夏が始まる

そして8月。この月はすごかったなと思う。
まずはMaker Faire Tokyoだ。Discordサーバー有志が集まることになったこの会はとても刺激的だった。takashiki氏の昇華印刷キーキャップ、riv_mkさんのハシビロコウキーキャップ、nameless氏の射出成形ロープロキーキャップ、後に皆がこぞって買ったjacoさんの3Dプリントキーキャップやダイヤルのついたキーボードのモック。 foostanさんのcrkbd v2.0のα版基板。tokyomk4に行けなかった自分にとっては本当にアツかった。

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そしてもちろんMint60、Blockey、Helix Picoの発売もビックニュースだった。Mint60の長蛇の列にはみんなが驚いた。
新しいキットが発売されるごとに、界隈の熱量が上がって行くように感じた。
個人的に衝撃だったのは、MFT1日目で発売されたHelix Picoを買ったyohewiさんが、二日目の朝にはキットを組み、さらにはオリジナルの3Dプリントケースまで製作して持ってきていたことだ。このスピード感はFab時代ならではのことで、驚きのあまり速攻でPicoを買ってしまった。ケースをつけたPicoはめちゃくちゃカッコよかった。

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この会では自作のケースを使ったIrisも展示することができた。ようやくコミュニティの一員になれた感じがして、とても嬉しかった。

その翌週にはコミックマーケット94が開催された。ここにも自作キーボード勢の姿があった。MFTで完売したはずのMint60・Blockeyを超速の在庫復帰で持ち込んだゆかりさん、ぺかそ氏のFortitude60の発売、takashiki氏の犬キーキャップ他。自分はコミケではスタッフ参加なので自分の目で見に行くことはできなかったが、TwitterやDiscordでの盛り上がりはすごかった。

まだイベントの流れは続く。 8月25日にはTokyo Mechanical Keyboard Meetup Vol.5 | Meetup が開催された。よくよく考えると、この規模のキーボードミートアップが3ヶ月ごとに開催されたのは結構すごいことだ。MFTですらたくさん集まったキーボードに驚いたものだが、tokyomkは流石にすごかった。

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Input ClubのHaaTa氏の最高にマニアックなキースイッチの発表も刺激的だった。日本のレトロなキーボードの話について海外の方の方が詳しいというのはなんだか面白い。(ちなみに、発表に使われていたっぽい図が集まったページを見つけたのでポイントしておく https://plot.ly/~haata#/
ぺかそ氏のEndGameの図には誰もが唸ったし(そこか?)、Biacco42さんのARMベースのキーボードファームウェア開発の話はとてもオープンソース的で、自作キーボードブームはそもそもがオープンソースハードウェアのムーブメントなんだなーと再認識した。
二次会では ai03氏と話したのが印象に残っている。海外のキーボードブームと日本のブームの違いや、高級キーボードの流れなど。地域性ではないが、似たようなブームでも違うところがあって面白いし、またそれを繋いでくれるような人がコミュニティにいるのもとても面白い。

この流れに乗るような形で、9月1日には ゆるキー vol.1 - connpass を開催した。ついに主催する側に回ってしまった。。と言っても、youonさんが計画されていたところへ、場所取りのお手伝いをさせてもらった程度。
当日は35人が集まり、狭い会場ながら大盛況だった。個人的にはlubeに興味を持つきっかけとなるような打鍵感を知ることができたし、大沖先生の用意してくれたステッカーが可愛くて最高だった(現金である)。
中でもGrabBag交換会はとても楽しそうで、送料を理由に買わなかったことを死ぬほど後悔した。。

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あとはものすごくプライベートなことだが、三次会くらいでBiaccoさんとゆっくり?話せて嬉しかった(内容はどちらかというと仕事の愚痴になってしまったので付き合わせて申し訳なかった。。)。私の自作キーボードコミュニティとの接続は技術書展4で始まっていて、その前日にあった技術イベントでたまたまあった mizchi から Biacco42さんの話を聞いて、それで技術書展に自作キーボード勢が出ていることを知ったのだった。それまでは一人でやっているだけだった訳で、ものすごく勝手にだが、mizchi には繋げてもらったなという気持ちがあるし、これまた勝手にだが、コミュニティに入っていくハードルはBiacco42さんがいてくれたおかげでだいぶ下がった。Ergo42や同人誌に見る最高のセンス、ARM版開発やポッドキャストそれはそう」など間違いなく「やっていって」いるスタイル。間違いなくコミュニティのコアとなる方で、純粋に話ができて嬉しいというただのファン的なムーブの話だ。

それから

というわけで少し話が逸れたが、今振り返ってみてもイベントの開催頻度が尋常ではない。これらが起こりながら、途中では Mint60, Blockey, Fortitude60, Helix Pico, crkbd v2.0, Lily58などの発表や発売が相次いでいた。HHKBミートアップぐらいまではまだ外巻きに盛り上がりを見ていた自分も、MFTでDiscord勢として参加して以降、すっかりこの熱量の虜になってしまった。
これ以降もイベントは続いていく。ゆるキー Vol2、そして偉大なる天キー(参加できなかったことが悔やまれる。。)。
2018年のこの流れは、遊舎工房の実店舗開業という大きなEpicに結実しつつ、さらなる盛り上がりを期待させる。
ファクトリーヘッド系Vtuber月山縁ちゃんの誕生や、天キーで発表のあったほぼ週間キーボードニュースもきになるところ。
来年もまた、アツく楽しい一年になりそうだ。

次回予告

MFTで出会った crkbd と Helix Pico。
また、ゆるキー Vol.2 で出会ったJacoさんのキメラキースイッチそしてlube。
コミュニティの熱量に翻弄されつつ、自分自身でも沼に沈み込んでいく…。
Vol.3 のネタがあるのはいいけどまじでこれ書けるのか、やっていくぞ…!