VRoid製アバターに迷彩服を着せ、VRoid Hubで自慢する
前回はVRoidでモデルを作成し、clusterで読み込むということをやった。
前回作成したモデルではBoothで配布されている服のテクスチャを購入し、デフォルトから着せ替えて完成とした。
とはいえ形状はあくまでデフォルトの制服に近く、どこか没個性的な印象が残っていた(いや、衣装は十分にかわいいのだけど、キャラクター造形に個性がないのだとおもう。。)。
そこで今回は、元々の計画でもあった「ミリタリールック」な衣装を実現して、多少なりとも個性を際立たせたい。
VRoid 製アバターの衣装をカスタマイズするには
フルにカスタマイズしたければ、Blenderなどの3DCGソフトでVRMを読み込むのが常道のようだ。
検索すれば以下のような記事が沢山みつかるだろう。
ではVRoidで完結することは可能だろうか。
前回も書いたが、VRoidでは現在の所既存の制服かワンピース(最近ワンピースの形状を調整できるようになった!)に対してテクスチャを貼ることでのみ改変が可能となっている。
そのため自由度はそれほどではないし、なにかしら小物をもたせるということも難しい。
が、Boothでは、そんな中でも工夫をこらしテクスチャの配布のみで様々な衣装や小物が制作されている。
また、少し服の話からは逸れるが、小物についてはVRoidのなかではかなり自由度の高い編集システムをもつ髪の毛に着目して表現の自由度を高めている事例もたくさんでてきた。
例えばこちらのキャラクターの髪飾り?はそれ自体髪でできている。
こちらの記事では、髪の毛を利用してメガネを作る方法が紹介されている。
メガネは装着予定なので大変気になる記事だ。
ぜひチャレンジしてみたいところだが、私の場合はclusterでの利用が最終的には条件となるので、その場合髪の毛のモデル数を増やすのはあまり得策ではないようにもおもう。。
そんなわけで、いずれはBlenderも使う必要がありそうだが、今回は、Boothを巡回していたところ理想にぴったりの衣装を発見したため、 そうした既存の配布テクスチャの改変という方向で実現してみることとした。
まずは迷彩パターンを作成する
今回目に止まったのはこちらの衣装だ。軍服をアレンジしたミリタリー風ドレスといったところだろうか。
これに好みの迷彩パターンをうまく切り貼りすれば、いい感じに迷彩服を作れそうな気がする。
Boothで販売されているデータはとにかく安いので、ブーストしつつ購入していく。
というわけで、まずは迷彩パターンを用意する。
今回使うのはこの迷彩パターン。ドイツ連邦軍のトロペンタンというやつだ。
私はこの迷彩パターンが好きすぎて、サバゲ用のBDU上下だけでなく銃もこれに塗り、スニーカーまで買って、ついにはキーボードまでこれで塗装した。
バーチャルな存在にあってもぜひこれを着たいと思っていた。
まずは、上の写真に写っているサバゲ用のBDUをスマホのカメラで撮影する。昔は服を直接コンビニのコピー機にかけたが、今ならスマホのカメラでも十分な解像度がある。。
撮った写真をフォトショに読み込んで折り目や縫い目などの不要な部分を修正する。
イラレに取り込んで適当に線を認識させ、あとはもとの色で塗りつぶせば完成だ。
トロペンタンは色の境目がはっきりしたフレック迷彩なので、データ化も比較的簡単にできる。
マルチカムのような色が混ざり合うような迷彩だとこうはいかないだろう。
購入したテクスチャデータをカスタマイズする
さて、ダウンロードしてきた衣装に上記のようにさきほどの迷彩パターンを貼り付ける。
ここからはPhotoshopで作業した。
(上記画像は念の為デフォルト衣装のテクスチャで説明している。)
なお、購入したものとはいえ権利表記についてはよく確認したい。たいていReadmeが入っていてそちらに記載がある。
大概の場合は商用利用などを考えない場合改変も問題ない事が多いが、稀に権利表記をもとめるものもあるのでよく読んでおこう。
衣装のテクスチャがない箇所はいい感じに無視されるっぽいので、とりあえずベタベタと迷彩パターンを貼ってしまう。
その後レイヤーオプションでブレンド方法を変え、ベースとなる衣装の質感表現がうまく透けるようにする。
一旦出来たら、VRoidで読み込んで確認してみる。
すぐにプレビューできるので作業はしやすい。
おそらくこの状態だとベースとしている衣装の質感表現はだいぶ埋もれてしまっているはず。
そこで、衣装の表現を極力残せるよう工夫する。
例えば上記は購入した衣装のリボン部分。普通に迷彩パターンを重ねると、服の地の部分もリボン部分も、同一の迷彩パターンに上から塗りつぶされ衣装が平面的になってしまう。
そこで、リボン部分だけの選択範囲を作成するなどし、別レイヤーに切り出しておくことで迷彩パターンによる塗りつぶしをさける。
ついでにシャドウも落としておくと立体感をより強調できる。
また、こうした主線の部分も同じく迷彩パターンで塗りつぶされてしまって質感表現を弱めてしまう。
線の部分だけ強調したいので主線や質感表現が強調されたレイヤーを作成し、上手くブレンドする。
フォトショ作業に慣れている人なら簡単にできる作業ばかりだし、そうでない人でもPictBear(は流石に古いか・・)とか、レイヤー機能とブレンド機能のついた画像編集ソフトであれば同じことができるだろう。
ひとまず完成!
というわけでひとまず完成した。
上記の迷彩服以外にも靴のテクスチャに靴紐を描いたり、肌のテクスチャにタイツを作り、タトゥーを入れるなどした。
完成したアバターはVRoid Hubで閲覧できるのでぜひ見てほしい、うちの子かわいい。
clusterに取り込む
せっかく可愛くなったので、ぜひclusterで使ったところをお見せしたい。
が、今回ついでに髪の毛がハゲ気味だったのを修正した結果コンポーネントの数が増えてしまったのでこのままではVReducerを通しても登録できないと思う。。
というわけで、次回は下記の記事を参考に、clusterで読み込むところまでをやってみたい。
VRoidで作ったVRMキャラをBlenderに読み込みテクスチャーを整理してcluster.にアップ:アロハのブロマガ - ブロマガ